贈答とふくさ

ふくさは「贈答」の歴史とともにあります。

農耕民族である日本人は、古来から豊穣を祈ったり、
感謝したりする際に
お神酒やご神饌を神に供えて、
そのおさがりを自ら食べる「なおらい」という習慣もあります。
それが、神にだけでなく、人との間でも贈るようになった
そんな習慣が、現在の「贈答」です。

ふくさは、新鮮なものや気が満ちているものを贈る際
ホコリをよけるためだけではなく
「気」を保つために掛けられた「掛けふくさ」が発祥です。

その掛けふくさが、時代や暮らしの変化に寄り添い、
金封ふくさという形が生まれました。

豊穣を祈る農耕民族お神酒掛け袱紗

人生の節目に、人と人の間に。

贈答とともに歩んだふくさは、人生の節目に顔を出す道具です。

結納、結婚式、引き出物、出産、就職祝い、成人式、昇進祝い…など

人と人とのつながりに感謝し、人を思う時に、その心を包むもの。

ふくさは、心づかいにも「美しさ」を重んじる

日本人の美意識そのものです。